SEO対策にalt属性が必要な理由

松寿 英次

この写真はあなたには何に見えますか?

日本で最も有名で世界遺産にも登録されている富士山(逆さ富士)

山、大きな山、きれいな山とか何かしらの判断ができる方が多いと思いますし、この風景そのものを知っている人なら、明確に「富士山」または「逆さ富士」といった風に何の違和感もなく見れる人が多いでしょう。
日本で最も有名な山であり世界遺産にも登録されている「富士山」は、私たち日本人にとっては分かりやすいですよね。

ではこの写真は、どうでしょうか?
有名な場所なので見たことがあるという方はいると思いますが、具体的にどこの写真に見えますか?

中央アジア・ウズベキスタンの古都サマルカンドのレギスタン広場

この写真画像は、富士山と同じく、世界遺産に登録されている中央アジア・ウズベキスタンの古都、サマルカンドの「レギスタン広場」です。
おそらく、世界遺産に登録されている有名な観光地とはいえ、具体的な名称が出てこなかったという人も多いのではないでしょうか。
シルクロードの象徴とも言われるほどの場所にも関わらず、知らない人にとっては、この広場が何かも分からないことでしょう。

このように、ネットに掲載されている写真は、知っている人は判断できますが知らない人は何の写真なのかよく知らないというものがほとんどです。
googleなどの検索エンジンも、その画像だけでは判断ができません。

目次 | Index

1.alt属性の役割

では、なぜ検索エンジンの画像検索キーワードで検索結果として画像が表示されるのでしょうか?
画像周りにある前後のテキスト文書から判断しているとも言われますが、その画像が何なのかを補足説明するものが「alt属性」と呼ばれるものです。

alt属性(オルト属性)は、HTMLのimg要素内に記述される画像の代替となるテキストのことで「alt=”  ”」に書かれている部分です。

<img src=”画像のURL” alt=”画像の説明” />

このalt属性には以下の場合に画像説明を伝えるという役割があります。

■通信環境が悪いなどの理由でブラウザに画像が表示されない場合。
■目の不自由な方が使う音声ブラウザの場合。
■検索エンジンが画像の内容が理解できない場合。

alt属性を使うと、画像が表示されない場合、代わりのテキスト情報を表示してくれ、また画像検索でも使用されるため、alt属性には適切な説明を記述しておくことが大切です。

2.alt属性の効果

さらに詳しくalt属性の効果を記載してみます。

アンカーテキストの代わり

画像にリンク設定をする場合があります。
テキストにリンクを設定する場合、URLではなくテキストを記述する「アンカーテキスト」というSEO対策をしますが、画像のalt属性はこのアンカーテキストの代わりとなります。
画像リンクを設定する際にも、alt属性を適切に記述する必要があります。

画像検索で表示

alt属性の記述がSEO対策効果があるとは言い切れません。
しかしながら、サイト訪問者であるユーザーとクローラに適切な情報を伝えるという意味では全く効果がないとも言えません。
やりすぎてスパム行為としてペナルティを受けるようなことをしなければ、適切な対策になると思われます。
その一つが検索エンジンで画像検索をした結果に表示されるという効果です。
意味のある大切な画像のalt属性には適切な説明を記述しておきましょう。
画像検索からのアクセスも期待できるかもしれません。

3.注意点

alt属性の文字数

alt属性のテキスト文字数は特に明確な制限はありませんが、極端に長いテキストは書かないほうが良いでしょう。
長過ぎることで大きなマイナス要因にはならないと思われますが、サイト訪問者(ユーザーとクローラ)に正しく画像の説明をするということが目的なので、簡潔に記述したほうが分かりやすいので良いと思われます。

キーワード数

alt属性の文字数に制限はないと記載しましたが、特定キーワードを繰り返し記述することはスパムと判定されペナルティを受ける可能性があります。
キーワードの不自然な詰め込み、繰り返し使用は絶対に行わないようにしましょう。

空白でよいalt属性

全ての画像にalt属性のテキスト記述をする必要はありません。
記号、装飾などのあまり情報のない画像のalt属性は空白で問題ありません。

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