スマホカメラでマクロ撮影をする方法【写真Tips 第4回】
松寿 英次こんにちは。
ブログに写真を掲載するときに、小さなものを大きく写したいときがあります。スマホのカメラはけっこう近寄って撮ることができますが、小さなものの一部をさらに拡大して撮ろうとすると、さすがにもうピントが合いません。
あとちょっと大きく撮りたい。もっと細部をクローズアップしたい。そんな時、実はある道具を使えば簡単に接写ができるんです。今回は、スマホカメラを使ってクローズアップからマクロ撮影までやってしまおうというお話です。
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スマホは元々そこそこ接写できる
スマホカメラのレンズはとても小さいです。豆レンズならぬ粒レンズと表記してもいいくらい小さいです。
カメラは構造の特性上、レンズと撮像センサーとの距離が近くなるほど、最短撮影距離は短くなります。つまり接写に強くなります。
スマホもカメラ部分はデジカメと基本構造は同じです。あの薄いボディにカメラが収まっていることを考えると、レンズと撮像センサーの距離はとても近いので、おのずと接写能力が高くなることがわかります。
さて、今回の撮影風景は下の写真のようになります。机の上に置いてある缶ケースから、まずは撮影を始めたいと思います。
缶にはイラストと小さな文字がびっしりと印字されてます。これをスマホのカメラでどのくらい接写できるのか試してみます。
使用しているのはiphone6plusで、ここまで接写できます。なかなか寄れてますし、高画質ですね。
でもクローズアップ写真としては、ちょっと物足りません。気持ち的にはもう一歩グッと寄って、文字を大きく写したいです。でも実際あと一歩踏み込んで撮ると、もうピントは来ません。
う〜ん。なんとかして、もうちょっと大きく撮れないでしょうか。
虫眼鏡を使ってクローズアップ撮影ができる
どうやったら大きく撮れるのか。頭によぎったのは虫眼鏡です。子供の頃に草むらでテントウムシとかカマキリとかを観察した、あの虫眼鏡を使って、大きく撮れないかと考えました。
そこで、100均ストアに行って虫眼鏡を買ってきました。柄がプラスチックでチープですが、レンズはしっかりとガラス製です。
では、さっそく実験開始です。虫眼鏡をiphoneレンズの前に重ねて、缶ケースにじわじわと近づいてみると…
おお!こんなに寄れました。
しっかりとピントが合っています。イラストも文字もクッキリと見えていて、納得の出来映えです。100均の虫眼鏡でここまで撮れるとは、大発見です。これなら普段の撮影業務にも使えます。
いろいろ撮り比べてみる
思いのほかうまくいったので、他にもいろいろ撮り比べてみます。
懐中電灯
木工ボンド
ふでばこ
よく撮れてますね。室内だけでは物足りないので、外に出てなにか撮ってみます。
葉っぱ
材木
花
綺麗に撮れました。これは面白いです。季節がもう少し早ければ、テントウムシを撮ってみたかったです。
8倍ルーペならマクロ撮影もできる
部屋に戻って、撮った写真をPCで見ているとき、ふと思い出しました。100均のお店で虫眼鏡の棚に8倍ルーペも置いてあったことを。
「虫眼鏡が倍率2倍だったので、8倍ルーペなら、もっと寄れるよな…」
というわけで、買ってきました、8倍ルーペ。こちらもレンズはしっかりとガラス製です。レンズ1枚で4倍、2枚合わせると8倍ということです。
なにを撮ろうかと家の中を物色していると、地球儀がありました。
地図の上に小さく絵と文字が刻まれていて、8倍ルーペを試すのに丁度よさそうです。さっそくどのくらい接写できるかやってみます。
まずさっきの虫眼鏡で最短撮影距離で撮ります。
だいぶ寄れてますが、印字が小さいのでまだ足りなく感じます。では、8倍ルーペならどうでしょうか?
すごい!こんなに寄れました。ルーペレンズ先端から地球儀の印字面まで、1cmくらいしか距離がありません。最短撮影距離1cmで、これはもうマクロ撮影といえます。
まとめ
■スマホ単体の接写能力で足りないときは、虫眼鏡で手軽にクローズアップ撮影ができます。
■8倍ルーペなど、さらに高倍率のレンズを重ねると、マクロ撮影もできます。
■スマホ専用の接写レンズが多数販売されていますが、100均の虫眼鏡がコストパフォーマンス抜群です。
この投稿へのコメント
これはいい検証ですね!
卒アルの好きな人の写真を保存したかったので早速100均で買ってきます!