スマホカメラで商品を歪みなく
端正に撮る方法【写真Tips第3回】

松寿 英次

こんにちは。

自社の商品やお気に入りの雑貨など、ブログで紹介しようと思ってスマホで写真を撮ることがあります。そのときに大きく写したくて、商品にグッと近づいて撮ることがあります。でもあまり近寄りすぎると形が歪んで変な写りになったりしませんか?

今回は、商品や雑貨を「自然な見え方で端正に撮る」というお話しです。

目次 | Index

1.スマホは広角レンズなのでパースが強い

スマホに付いているカメラのレンズは、オールラウンドな撮影ができるように、広角寄りのレンズ設計になっています。広角レンズは広く写せるのが特徴で、その分「パース(遠近感)」が強く出ます。例えば下の写真は今回の撮影風景ですが、狭い室内なのでコンデジのズームをいちばん広角側にして撮っています。

近くから全体を写せる 広角レンズは「遠近感」が強く出る
近くから全体を写せる 広角レンズは「遠近感」が強く出ます。

机の脚が床に向かってすぼまって見えますよね。これが広角レンズ特有のパース(遠近感)で、人の目で見た感じとだいぶ違います。スマホのレンズも同じく広角レンズになっていて、パースが人の目より誇張された写真になりやすいです。

さて、写真では机の上に鉛筆削りが置いてあります。今回はこれを商品に見立てて撮っていきます。

まず、スマホのカメラアプリを起動して、鉛筆削りを画面いっぱいに写せるように、近づいて撮ります。

カメラアプリで画面いっぱいに撮ります。
カメラアプリで画面いっぱいに撮ります。

撮った写真の歪みがわかりやすいように、背景を白く抜いた画像にしています。

大きく写したくて、画面いっぱいで撮ると、形が歪んで見えます
大きく撮ると、形が歪んで写ります。

パースが強く出ているのがわかりますね。

商品写真を1枚だけブログに載せようとしたとき、商品の特徴がひと目でわかるようなアングルで撮ります。

この鉛筆削りの形は立方体で、各面にイラストがプリントされています。全体の形状をとらえつつ、どの面にもプリントが施されているのを伝えたいので、3面が写るように、やや見下ろしぎみに撮りました。

きれいに写ってますが、パースが強いので違和感があります。どうやったら人の目で見た自然な感じに撮れるのでしょうか?

 

2.スマホの写真サイズはかなり大きい

スマホカメラはだいぶ大きいサイズで撮ることができます。今回使っているiphone6plusは800万画素の写真が撮れます。画像解像度でいうと3264×2448ピクセルになります。いつもブログに掲載するサイズは800×600ピクセルです。

下の写真を見てください。パソコンで画像サイズを比較できるような線画を描いてみました。

写真のサイズを線画で比較。最大サイズと掲載サイズはこんなに違う
写真のサイズを線画で比較。最大サイズと掲載サイズではこんなに違います。

掲載サイズに比べて、iphoneで撮る最大サイズは、ブログに載せるには大きすぎることがわかります。

 

3.少し離れて撮ると自然に写る

広角レンズで撮る場合、近づけば近づくほどパースが強くなります。では少し引いて撮れば自然に写らないでしょうか?掲載サイズを考えてみても、小さく写すことは問題ないのでは?

そこで面白い実験をしてみます。線画に描いた3つのサイズで商品を撮れるように、画用紙でiphoneの画面に合わせた窓枠を作ってみました。

カメラアプリの表示に合わせて、画用紙で作った窓枠
カメラアプリの画面に合わせて、画用紙で作った窓枠。


■窓枠/大サイズ(1800×1350ピクセル)
■窓枠/中サイズ(1200×900ピクセル)
■窓枠/小サイズ(800×600ピクセル)

これを使って、写り方を撮り比べてみたいと思います。まず、いつもの掲載する小サイズ(800×600)で撮ります。

窓枠いっぱいに収まるように撮る
窓枠をiphoneに貼り付けて、枠内いっぱいに収まるように撮る

こんな風に画面に貼って、窓枠にピッタリ入れて撮ります。広く周囲も写るので、撮った後にトリミングをしています。

パースは抑えられているけど滲んだ写りで、使えない
パースは抑えられているけど滲んだ写りで、使えません。

最初の最大サイズで撮ったものと比べると、パースがグッと抑えられて、形状に違和感がなくなりました。

でも全体にザラっとして滲んでいます。商品から離れて小さく撮っているので、細部がつぶれてしまってます。これでは掲載写真として使えません。

次は中サイズ(1200×900)で撮ってみます。紙を貼り替えて同じように撮ります。

人の目でみた感じと同じだけど、まだザラついてる
人の目でみた感じと同じだけど、まだザラついてます。

掲載サイズより大きく写っているので、800×600にリサイズしています。滲みはだいぶなくなりました。少し大きく撮ったものを縮小しているので細部が残ってます。パースも人の目で見た感じとほぼ同じで理想的です。使えそうですが、まだちょっとザラつきが気になります。

次は大サイズ(1800×1350)で撮ってみます。

ザラつきも抑えられて、良好な写り。これなら使えます。
ザラつきも抑えられて、良好な写り。これなら使えます。

いい写りです。細部の写りも向上しザラつきも気にならなくなりました。パースが少し出てますが、違和感はないです。これなら使えますね。

このサイズから最大サイズまで、まだ実験の余地はありますが、パースが出てきていることを考えると、この大サイズあたりがベストだと思います。

 

4.いろいろ撮り比べてみる

実験は大成功でした。それでは最後に、最大サイズとベストな大サイズで撮った写真を撮り比べて終わりたいと思います。

平たい小箱

丸筒の缶

携帯ラジオ

恐竜フィギュア

どの写真も大サイズのほうが歪みのない自然な写りです。でも最後の恐竜のフィギュアは、最大サイズのほうも迫力があっていいですね。撮るものの雰囲気や伝えたいことに合わせた撮り方があることがうかがえます。

 

5.まとめ

■スマホカメラは広角レンズなので画面いっぱいで撮るとパース(遠近感)が誇張されて写ります。
■少し離れて撮ると自然な見え方で写ります。でも小さくなるにつれ、細部がつぶれて滲んでいきます。
■自然な見え方だけが良いわけではなく、撮るものの特徴に合わせて撮ればいいと思います。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA